親知らずのお知らせ

親知らずが腫れている。

今日取り急ぎ歯科にかかった。特に抜歯やらされることなく、応急処置として弊害になっている銀歯を削るという作業だけで終わった。前よりも出てきた下の親知らずのせいで歯茎が盛り上がり、上の銀歯が触れて腫れている状態らしい。

帰り道を歩きながら横断歩道で立ち止まって、ふと、KLで犬に噛まれたことを思い出した。

朝登校中に目があったマルチーズくらいの飼犬に突如足を噛まれた。とりあえず学校に行って午前の授業だけ受けて、先生に相談してみた。その後クリニックに行ったけど、学校に通ってすぐの頃だったからいまいち聞き取れないし、分かった気がするけど自信無いし。結局日本大使館に行って教えてもらった日本人医師に電話したのが16時。服の上から噛まれてついた痕が傷なのかただの内出血なのか判別できなかったけど、簡潔に電話口で私の状況を精査してくれて、心からほっとした。頭の良い(事象について仕組みを理解している)人にとって、物事ってのは至極シンプルなんだなって思ったのを覚えてる。いかにも賢そうなこざっぱりした医師は、事の経緯を聞き終えて真っ先にこう言った。

「君は授業なんか出ずに真っ先に病院に行くべきだった、噛まれてから何時間経った?ここは日本じゃない、自分の身は誰よりも自分が守らないと。」

他国で犬に噛まれることがどれほど危険なことか頭では理解していながら、私が己の命以外のものを重要視したまぎれもない事実がそこにあった。留学保険みたいなものにも入らずに来たから笑、いやはや本当に予防接種受けていないような犬だったらどうなったことやら。

命より大事なものなんて、ある訳ない。至ってシンプルな話。


 "4月は芽吹きの時期だから" これはきっと私の中で何かが芽吹いているってことなんだな、なんて思いながら病院を後にした。

痛みがひどくなる前の午前中は、"昨日が満月だから" この腫れも徐々に引いていくはずだ、なんて思っていた。


この親知らずは、まだ前職に勤めている頃に一度抜こうとしたことがある。特に痛みや腫れなくまだ出てきてもいなかったけど、放っておくと虫歯の原因になるからと早期対処をすることになった。でもちょうど抜歯の日に生理になって、1日目が一番キツイ私はその日歯医者にかからなかった。その抜歯の前にやってもらった奥歯の虫歯治療 ー抜歯をして替えの銀歯を入れるー がなんとなく気に入っていなかったのもあって、以降その歯医者と一切関わることをやめた。

今日予約のない私を受け付けてくれた歯医者は、もともとこっちに越してきてすぐにかかっていたところだ。初診で受付したら名簿に情報が残っていたもんだからこっちも驚いた、かれこれ20年ぶりだ。運良く院長先生にあたった。レントゲンを見て、良い歯だね〜なんて言いながら元気に回転良く喋る先生が真っ先に目をつけた。

「この歯、とっちゃおう。この歯がなくても、うまくいけば隠れてる親知らずが上手に生えてきそうだから、きっと大丈夫。」

それはまさしく、以前虫歯治療の時に入れた替えの銀歯だった。下の親知らずが前よりも出てきて、下奥歯の歯茎が盛り上がって、上の銀歯がその歯茎にあたって、傷ついて痛みが出ている。来週上の銀歯を抜いてから、下の親知らずは紹介状を書いて病院の口腔外科に行くことになった。


こういう時、依子さんのリーディングを受けてきて良かったと思う。事象についての仕組みを理解している人にとって、物事は至極シンプルなのだ。少し前に "1234" を3回連続で見て気になってはいたが、まさかこういう形でもお達しが来るとは。

僕の人生は、静かに、そしてもの凄いスピードで動き出している、確実に。

Kiss, Hug and Smile.

ミーハー偏屈オンナによる素直な文章、いかが?

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