話題をかっさらっている清水富美加さんの芸能界引退・幸福の科学出家報道ですが。

なぜか私は古傷をエグられております笑。

この年頃20代前半って、良くも悪くも "脱皮" の時期だと思うんですね。自分がこれからどうやって生きていくのか、何が嫌で何を優先させていのか、未熟ながらにすごく考える時期だと思うんです。大袈裟かもしれないけど、そういう時って本当に、真っ暗に暗雲立ち込める中をグルグル彷徨っている感覚だと思うんです。たったほっそい一筋でいいから、光を求め探し続けている感覚。

そういう時に頼りになるのって、やっぱり年長者の意見だと思うんです。大人ぶったり生意気こいたりしても、ここで参考にしたいのって "経験者" の意見、つまり自分を同じような悩みを乗り越えてきた大人の意見。

彼女だけじゃなくて、誰にでもおこり得る内面の葛藤だと思います。年頃が20代前半じゃなくても、遅かれ早かれ誰もがぶち当たる葛藤だと。だから、"経験者" のアドバイスが大きなきっかけになる。

この手の話を聞くと私は、「周りに "いい大人" がいなかったんだね。」と思います。 "いい大人" というのは "自分より1つ2つ上のレイヤーからアドバイスをくれる人" 。他人のテリトリーに土足で踏み込む勇気のある人、格好つけないで厳しい意見を言ってくれる人、我が子可愛さじゃなくて客観的な事実を述べてくれる人、ただただ優しさだけでとにかく全部受けとめてくれる人、あなたの暗闇に光をさすに足る大人がいなかったんだねって思う。自分のことに手一杯で私利私欲しか発想しない人、しかいなかったんだねって。

こんなことを "勝ち負け" でしか表現できない私の価値観と語彙の無さは大変恐縮なのですが、マジで、

こんっな決断をハタチそこそこの女の子にされた大人の負け。

どんな決断であれ生き残るために腹を括ったふみかちゃんの勝ち。

だと私は思います。ハタチ過ぎれば大人、本当にそうかな？平均寿命が延びて働き始める年齢だって上がっています。15に満たないで元服していた時代とも、学校へ行くことが困難で働くしかなかった時代とも、大学へ行くことが特別だった時代とも違うんです。彼女自身がいつから働き始めたのか最終学歴かどうかという話ではなく、時代として "大人" になる年頃が上がってきているんです。その中で、しきたりやら常識やらを取っ払って彼女の暗闇に光をさしたのが大川代表だった(笑)、っていうそれだけの話。マネージャーでも両親でも周りの芸能人でもなく、大川隆法だったってだけ。理由と魂胆は知りません、お金なのか何なのか。ただ事実として彼女は俳優やタレントとしてではなく出家して生きる道を選んだわけですから、他の大人が彼女にとって役不足だった、もしくは本当に芸能界のお仕事が嫌いだった、っていうことだと思います。

同じ "芸能界を引退し出家する" にしても、光をさす人が違えばやり方は違ったと思うんです。彼女のようにセンセーショナルなやり方が間違っているとは思わないけど、でも、もっと波風立てないでみんなに応援される幕引きだって、できたと思うんです。でも、その方向に光を照らす人は、あなたの周りにいなかったんだね。そんな中で、まぁよく腹括ったなと、私は感心します。逆に、惨めな自分をさらけ出す勇気が無くて、こうやって格好つける道しか選べなかったんだな、とも。

何が正しくて間違っているかは立場によって変わるので、そんなことは知りません。

私にとっての "いい大人" は、ケースによって変わりますが、私はまず第一に両親をそこから外します。私が彼らの実の子供だからです。その事実だけで客観性は薄れるとわかっているから。(もちろん真っ先に両親に相談する時も、その客観性の無さに救われる時もあります。)　誰か他の、私が尊敬している方を選びます。

ちなみにこの間は、旦那さんのお母様でした。何をどう考えてもさっぱりピンとこなかった "30年間固執してきた癖" という暗闇に、たった一言で光をさしてくれたのは、70過ぎた義理の母だったんです。そのケースでは、50過ぎた実の両親や、同じように70過ぎた実の祖母では "役不足" なのがわかっていました。当たり前(と言うけれど実際とても恵まれていると思います、大人の顔した子供はたくさんいるので)ですが、自分よりも1つ2つどころか果てしなく上のレイヤーにいる旦那さんのお母様が、その時の私にとっては "いい大人" だったということです。なので私は義理の母を影で "観音様" と呼んでいます、マジでいる層とレベルが違うんです笑。

その時その時、自分が悩みを打ち明ける相手は違ってくると思います。というより変わるのが自然。いつも同じ人に相談しているとなれば、それは本当に宗教か、その相手が仙人か仏か神の類かと。

暗闇から脱したいのであれば、最適な大人を見抜く眼を養うこと。そして、見抜くだけでなく、自分も誰かにとってそういう大人になれるように、日々研鑽を積むこと。何よりも、惨めであることを認める勇気を持つこと。

私は、誰かにとっての "いい大人" になりたいです。その時どう思われても構わないから自分の意見と考えをしっかり伝えられる人に、後出しじゃんけんじゃなくてね。

異論反論objection