今晩の挨拶にどんな真意があるのかはわかりません。

これを観てSMAPが気の毒だと思う方もいれば、事務所の力を恐ろしいと思う方もいるでしょうし、一先ず解散を免れたことに安堵する方もいるでしょう。

そんなものはその人の置かれている状況と受け取り方でもちろん多様ですよね。

ではワタクシは、

筋金入りのミーハードルヲタとしての意見をひとつ。

韓国KPOPでは先日、日本でも活躍しているKARAメンバー4人中3人の契約満了に伴う事務所退社が決まり、事実上解散となっています。

KARAは、以前の5人のメンバーで解散報道がありましたね。

2011年3人(スンヨン、ニコル、ジヨン)が専属契約解除を申し出て事務所を提訴しながらも、5人で活動続行が決定。後2014年にニコル、ジヨンの2人が契約満了を機に脱退。同年ヨンジを新メンバーとして迎え4人で活動を続けていました。

私はKARAペンありませんが、活動を続行することを決意した(させられた)時の心境を思うと、2014年2人の脱退時には、引き留めるどころかむしろ「よく頑張ったね」と彼女たちの健気さと忍耐を思わずにはいられませんでした。

KPOPでも日本でも、アイドルを好きでいると何かしらどこかしらで

解散、分裂、脱退、続行

というものに触れざるを得ませんね。

もちろんナマモノである人間の集まりですし、組織の構成員が計画され動いていることなので、どんなことが起こっても不思議ではありません。

その度にいつも、

ファンって無力だなって思い知らされます。

いつだってファンはエゴの塊です。

”自分の好きなものがその好きなものであり続けること”

それを望むことが、ファンの原動力だからです。

でも、

どんなに好きでも、応援しても、メンバー単品じゃなくて箱推ししても、

離れるのも壊れるのもあっという間、そこにファンの声は届かない。

それが常だからです。

こちらとしても、相手がお人形でもなければ天使でないことももちろんわかっているので、

自分の夢を追いたいと、価値観の相違がと、扱いが不当だと、契約更新は無いと、

そう言われればそれ以上は私たちの手が届かないことくらい、

エゴが勝って思考停止して感情が死んでたって、わかるんです。

今回のSMAP解散分裂報道から、今晩の生放送に至るまで、

「このままであり続けて！」っていうファンの声が

ここまでアイドル本人たちに届いたことって、今まであったでしょうかね。

確かにSNSも普及してる、情報が拡散するのが速ければファンが結束できるのだって速い。

SMAPの芸歴も長く積み上げてきたものも多ければ、芸能界のみならず日本社会への影響もそりゃあ大きい。

わかるんです、わかります。条件としてSMAPが抱えるものは物っっ凄く大きい。

でもそうじゃなくて、そうじゃないんです。

何よりも、メンバー全員揃って、姿を現してくれること。

その上で一人一人が、言葉を発してくれること。

それがどれだけ尊いことか。それがどれだけ有難い(=困難)なことか。

あれだけの騒動になった中で、大人の事情がある中で、使える言葉が限られる中で、

メンバー全員が揃ってファンにメッセージを伝えることが、どれだけのことか。

彼らがやったことって、尋常じゃないんです、前代未聞なんです。

あれが、”国民的アイドルの品格”でしょうか。

立ち位置がおかしくても、喋る順番がおかしくても、

自分たちの姿を見せて言葉を発して、頭を下げる。

それをやってのける、やらせる？やらされる？やらざるを得ない？それこそが、

彼らが積み上げてきたものなんだと思います。

あんなことできるアイドル、他にいないよ。

応援し続けてきたことって、今応援してることって、無駄じゃないんだな。って

これからも応援していいんだな。って

ファンって無力じゃないんだな。って

そう思わせてくれるアイドル。

きっと、SMAPのファンが動きますね、また。

あれを見せられて、黙ってはいられないでしょう。

最後に、

「本当のところなんて誰にもわからない」by浜崎あゆみ

ドルヲタだからね