2015年12月31日に、こんなFB記事↓を書きました。

数日前に見た朝の空がとっても綺麗で、忘れない空だな、っと思ってFB投稿したんですね。そうしたら、黒様が記事ネタにしてくださったでの、そのアンサー投稿。

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『「そのとき」の気持ちを表している』

黒様からいただいたコメントで、思うことが深くて返信ではなく投稿を。笑

そのときの私どうだったかしら、って。

ここからは黒様blog風に記述しますね♡笑

ただ黒様と違うのは無駄に長いこと♡笑

【”忘れない”のではなく…】

私は先日「忘れない空の光景があります」と書きました。

はて、どうして忘れないと思ったのかしら？？

よくよく思ってみると、少しニュアンスが違っていたことに気づきました。

忘れない、のではなく、”思い出す”

いつ？

おそらく、私が死ぬ時に。

あのとき、

私は寝ぼけ眼ながらも入道雲を脳裏に焼きつけたし、

石灰岩に寝そべりながら空の蒼を掴もうと手を伸ばした。

どちらも、しっかりと意識的にやったんです。

「私はこの光景をきっと思い出す」

このことを思っていたら、着いてきた別の光景があります。

【このまま死にたい】

白砂漠に行った後、私はエジプトのハルガダという紅海沿いの町でダイビングを習い始めました。

ダイビングって楽しいですよね。

綺麗な珊瑚、色とりどりの生き物、鮮やかな海の世界、

水中にいるのに呼吸の制限をされない”異常”な時間。

そのかわり、呼吸を止めてはいけないんです。

意識的に、絶えず、吐いて、吸って、吐いて。

続けていなければ、肺が膨らんで破裂しちゃうから。

私が一番好きだったのは、仰向きになって水面を見つめる時間でした。

ボンベから酸素を吸って、吐いた空気が、まぁるく姿を現わす。

その輪っかが、遠い水面を透かす太陽の光に交わってのぼっていく。

聞こえるのは、自分の呼吸の音だけ。

生きていることを実感していました。

生きるため意識的に呼吸を続けながら、本気で思いました。

「このまま死にたい、このまま死んでもいい。」

そのくらい、私は幸せでした。

【無意識にある意識】

忘れない、とはつまり、思い出す、ということです。

私は、”忘れられない=can’t forget”としたのではなく、

”忘れない=don’t forget”としたので、

とっても意識的な操作と言えると思います。

私はあの二つの空の光景を思い出すとき、

このまま死にたい、そう思った海の光景を思い出します。

まだ己の身体で経験したことのない、死を思います。

つまり、私はその二つの空を記憶したとき、自分の命を思っていたということです。

そして、その瞬間とても幸せだった、ということ。

これを無意識ながら、且つとっても意識的に、やっていた。

黒様のコメントがなかったら、ここまで掘り下げることはなかったでしょう。

私は無意識に、且つとっても意識的に、自分の幸せを選んでいるということがよくわかりました。

【熱烈に見つめられる】

はて、ではあの朝は？

先日の朝、私は何を思っていたのだろう。

その数日間、黒様が書いていたように、空がとっても綺麗でしたね。

前の晩、駅から家に帰る車でお月様と並走しながら、

私は、小さい頃父に送った詩を思い出しました。

「月とおいかけっこをしている」

当時小学校低学年の私は、大好きな父の机にこんな詩を置きました。

詳細は記憶していませんが、こくごの教科書に出てきそうな雰囲気で書いたと思います。笑

連日帰りが遅かったり出張続きの父と、少しでも繋がっていたかったことはよく憶えています。

その朝、駅に向かう車から青い空に白く残る月を見ました。

こんなこと初めてでした。

「おいかけっこの続きか」そう思って挨拶をしました。

その後電車に乗って、座っていつも通りiPadに視線を落としていると

とっても眩しくて、視界に太陽光が入ってきて、顔を上げたんです。

溢れんばかりの光でした。

隠されてるのに、隠され切れていない感じ。

そのくらい眩しかった。遮る雲を隠すほどの強さ、眩しさ。

またしばらく私の正面から外れてくれないんだ、これが。

「あー、お月様にもお日様にも、熱烈に見つめられてるなぁ」

歓迎されている気分でした。

「世界は私の味方だな」疑いなくそう思いました。

だってお月様とお日様だもの、自分の力なんかじゃどうしようもないことでしょう。

それは、とってもとっても幸せでした。

だから思ったんです、「あー、この空も忘れないんだろうな。」

意識的に、忘れない、思い出そう、という意思を以って。

【”忘れない”とは…】

きっと、死ぬそのときに思い出すんでしょう。

あの空も、あの海も、あの朝も、幸せだったね、って。

”忘れない”

それは、”幸せ”だと思います。

私、幸せです。

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長文を読んでくださり、ありがとうございます。

読んでくださった皆様の忘れない光景が、幸せの光景でありますように。

梨恵

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今突っ込むとするならdon't じゃなくてwon't の方が適切ですよね、文中の意味からして。

この時ね、不思議だったんです。"どうして自分の命を思うことがそんなに幸せなのかしら" って。まぁ理屈で考えりゃ理解できるんですけど、どうしてそんな脳裏に焼き付けたいほど、死にたいと思えるほど、幸せだったのかな？って。

冒頭の記事。1986年以降人間が姿を消したチェルノブイリで命を営み続ける動物たちの様子です。何が害か？高レベルの放射能か？否、動物にとってみれば人間の存在が何よりの害だ。

確か8歳の頃、高速道路を走る車に乗りながら外を眺めていました。目に入るのは大きく削られた山肌や工業地帯の煙突からのぼる煙。きっとあの山の綺麗にまっすぐ生えている木々も植林されたものだろう、そしてこの靄がかった空は煙だけでなく排気によるものだろう。

そんな光景を見ながら泣いていました。

あぁ、人間が生きている限り、こうやって地球は汚されていくんだな、こうやって壊されていくんだな。本当に地球を守りたかったら人間は全員死ぬしかないのか。でも、死ぬのは嫌だな。お父さんとお母さんが死んじゃうのは嫌だな。私が死んだらお父さんとお母さん悲しむな。私もこれからたくさんのこと経験したいな。あぁ、死ねないな、死にたくないな。私は自分可愛さに死ねないのか、じゃあ私が地球を守りたいなんて思うこの気持ちは、嘘じゃないか。

そう思って、泣いてました。

小さい頃私の愛読書は昆虫図鑑でした。好きなテレビ番組は当時関口宏さんが司会をしていた動物番組。一時島に住んでいたこともあってか自然が大好きで、虫が大好きで、動物が大好きで、海の生き物が大好きで、地球そのものが大好きでした。とっても純粋に、嘘偽りなく、そう思っていました。だから、環境問題によくふれていました。本を読んでテレビを観て、環境問題にふれては、どうしたらいいんだろうって、思いあぐねているような子でした。科学技術の進歩には時間がかかるし、一般家庭に新しい技術が浸透するには時間もお金もかかる、その間にきっと大気汚染も温暖化もどんどん進む、どうしたらいいんだろうって。

そんな当時の私がたどり着いた罪悪感、それは

死ねずに生きていること。

自分の命が可愛くて愛しくて、そんな私を産んで育てている両親が大好きで大好きで、

死ねない。

本当に地球のためを思ったら人間なんて地球上から姿を消すのが一番手っ取り早い。そうわかっているのに、死ねない。

そんな自分が惨めで惨めで、情けなくて悔しくて、またそんなふうに思っていることが大好きな両親に申し訳なくて、窓の外を見ながら静かに泣いてました。

私はその時のことをしっかりと記憶しています。

だから私は、自分の命のことだけを考えたあの瞬間たち、

ある夏の日の真っ青な空と入道雲

白砂漠で見た距離感がつかめないほどの青空

ダイビング中に見つめたのぼりゆく自分の呼吸

あの時、心の底から幸せを感じたんです、このまま死んでもいいと思うほどに。

だって、無意識且つとっても意識的に、自分の命のことそれだけを考えていたから。

私の一番底辺にある罪悪感、それは、生きていること。

自分の命を何よりも優先したいと思うこと。

他の大切な何かのために死ねないこと。

だから私は、自分可愛さに誰かを傷つけられない時に、惨めで情けなくて悔しくなるのね。

相手を傷つけることを避けるということ＝自分が傷つくことを避けるということ。

傷つく可能性から自分が逃げているとわかった時に、惨めで情けなくて悔しくて堪らなくなる。

どうして相手を傷つけようとするかって？

そうやって心を鬼にして多数の人が避ける立場をとることが、愛だから。

そうやって自分を傷つけてでも向き合い続けることが、愛だから。

自分可愛さに死ねない自分が、死なない範疇でせめてできる、最大の愛だから。

身勝手だね笑。良い迷惑だわ笑。いや本当に申し訳ない。

そうやって死ねずに生きていることの罪悪感から、必死に逃げていたんだね。

語学留学中に授業でこんなことをやりました。

「タイムマシンを使ってどんな人にも会えるとしたら、誰に会ってどんな質問をするか」

「第二次世界大戦中の日本兵に会って、どんな思いで戦地に行ったか聞いてみたい。」

まぁドン引きですよねw日本人だけじゃなくイラク人ソマリ人韓国人みんなドン引きですわw

自分でもなんでこんなことしか浮かばないのか理解に苦しんだけどもw

今ならわかるよ、

私ができないことをやったご先祖様たちの気持ちが、どうしても知りたかったんだね。

どうしたらそんなことできるんだろうって、どうやったら自分の命の顧みずに大切なものを守れるんだろうって、知りたかったんだね。

あぁそっか。そうだったんだね。やっとわかったよ。

今は、もっと色々な言葉で自分を擁護してあげられる。そんなことないよって、きっと大丈夫だよって、あんた一人が死んでも哀しいかな何も変わらないよって笑。

でも、あの時は、それが精一杯だったんだよね。今でも否定できないもの、それが真理だよね。うん、私って本当に賢い子♡

だって大好きなんだもんね、陸の生き物も水の生き物も、面白くって楽しくって不思議で、地球が長〜い時間をかけて育んできたものが、キラキラして美しくて、大好きなんだもんね。心が痛かったよね、自分の存在がその美しいものを汚して壊しているという事実が、とてつもなく苦しかったんだよね。

そうやって育てられたんだもんね。心を鬼にすることが愛だって、同調して同情してその場の気持ちを尊重することだけが優しさじゃないって。後先を考えて心を鬼にできてこそ、そうやって強く在ってこそ愛だって。そうやって育ってきたんだもんね。そうやって、できる限りのことを必死にやってきたのね。

だから、生き抜くことに拘るのね。何があっても、土食ってでも生きていくって。自分可愛さに死ねないから、命がキラキラして美しいから、だから生き抜くことに拘ったのね。そっか、そうだったのね。

死ぬ必要なんて、無い。死ねないことは、最高に幸せなことだと、思い知りなさい。

何かのために生きる必要も、死ぬ必要も無い。自分のために生きなさい。

人生80年だとして、残り50年。胸を張って生きなさい。

他の誰でもない、私があなたを愛しているから。

♡I LOVE ME♡ 備忘録