失くし物なんて無かったんだ。
私ね、幼馴染がいないんです。
今付き合い続いてる子って、みんな小学生以降に出会った子達で、
未就学児の頃から付き合ってるお友達って、いない。
って
思ってたんだけど
いました
幼馴染。
先日、幼稚園から小学2年生まで過ごした古巣の集まりがありました。
13年ぶりの再会に、記憶がどんどん蘇る。
あの頃のみんなの顔
新品のランドセル投げた帰り道
団地の階段
児童館の図書室
街の光景
多分すごく寂しかったんだろうね、みんなと離れたことが。
当時の記憶はあるんだけど、現実と結びついてなくて。
現実と結びついているのは家族との記憶だけ。
でも、確かに私は
あの時この子達と同じ空間で、
一緒に生きてたんだよね。
「子どもにとっては目の前の友達付き合いが全て=生命線。
(だから親との共通言語を捨ててコミュニティの言語を使うようになる)」
という内容をある本で読んだばかり。
あの頃の私には、彼らとの世界が全てで。
そして、引っ越してからの新しい世界が生命線だったんだよね。
命かかってたんだね、必死に生きてたんだね。
よく頑張った。
"無い" と思ってた幼馴染、
"有った"。
思い出した!ってよりは
生存確認に近い。
かるたとか、神経衰弱みたいな感じ。
パラパラパラーと、どんどんめくれて
集めたカードを見たら、
当時のみんなの顔があった。
そんな感じ。
私にもあったんだね。
知ってたけど、やっと現実と結びついた。
幼い私が生きた、コミュニティ。
家族から離れた、私だけの世界。
幼い私が生きた世界、
幼い私を一員としてくれていた世界。
私は紛れもなく、その世界の一員だったんだね。
"無い" と寂しさから蓋をして
その蓋の存在すらいつしか忘れて
時が経って蓋に気づいて開けてみたら
実は蓋の中に "有った" みたいな。
そんな感じ。笑
失くし物ってのは、往々にしてそんなもんだ。
お待たせ、両性類のりえちゃん。
痺れを切らして呼びに来てくれたのね。
待っててくれて、ありがとう。
私の人生を取り戻してくれて、ありがとう。
0コメント