たった1歩の歩みでさえも。
閃いてしまった。
藤井みのりさんの素敵な文章の力。
乗り換えのために電車を降りるとき、ふと気づいた。
「この1歩の歩みですら、私をつくるものなのか」
であれば、この毎日の通勤での歩く私はどうだ。
たったこれだけの動きですら、私の人生においてこんなにも尊い。
ピンと背筋が伸びた。
もともと姿勢は良い方。多少ヒールが高くてもそれは変わらない。
恥ずかしながら、私は次の乗り換えまでの道、階段、通路、まるでモデルかのように歩いた。
スッピンにマスクのくせに、首をまっすぐ伸ばし顎をひいた。
いつもの景色を、まるで丸ノ内の整った街中を歩くかのように歩いた。
「それでも私は美しい」
どんな選択をしても、何を選んで何を捨てても
それでも私は美しい。
なんかすべてふっきれた気がした。
今の仕事を続けるも途中でやめるも、
体重が増えようが減ろうが、
過去の自分の選択に後ろ髪を引かれていても、
まだまだ自分という人間を知るには時間がかかったとしても、
いいでじゃないか。
どんな道を選んだって、私が美しいことには変わらないのだから。
どこにいたって、何をしたって、
As you like if you want.
Even though, you are beautiful.
それでも、私は美しいのだから。
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