"最低な" 〜君のせいで〜

最低な 真っ青な世界で 暮らして

最後の歌詞が素晴らしい。

それまでもサビで毎回 

 "最低さ" 出会わなければ苦しくなかった

って毎回言ってるんだけど、これはなんていうか、独り言、みたいなもので。例えるならこの言葉の大きさは、あくまでも彼の顎の辺り握りこぶしぐらいの大きさでとまってると思うんだよね、独り言だから。それを、毎回サビで計3回言ってるの。そして4回目ラストのサビ、曲の最後のフレーズで

 "最低な" 真っ青な世界で 暮らして

"最低"っていう言葉を形容詞として使うことで、彼の置かれている状況全てを修飾する言葉になる。 
このインパクトが凄い。一気にその範囲が、顎の辺りから彼を取り巻くすべてに広がって、彼の抱える淋しさがどれだけ大きなものかがわかる。彼の口元だけでつぶやかれてた "最低さ" っていう言葉が、"最低な" 世界全体を取り囲む感覚。

その言葉のもつ強さ、"最低な" 世界に飲み込まれる感覚が強過ぎて、ライヴ中に一瞬世界とまった。直感的に、この書き手は天才だと思った。 

いしわたり淳治さんという方らしいです。
他にどんな曲書いてるのかな。本当に素晴らしい、世界がとまるほどに。心臓というか、脳を掴まれたのは初めての感覚だな。 

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